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トラベルソを始めたい方へ
トラベルソ

楽器の特徴

トラヴェルソが盛んに使われたのはバロック時代で、別名、バロックフルートとも呼ばれます。

当時、やはり盛んに使われたリコーダー(ドイツ語でブロックフレーテ)が縦笛であったのに対し、イタリア語でフラウト・トラヴェルソ(横のフルート)と呼ばれていました。現在のフルートの前身に当たる楽器です。

トラヴェルソのピッチは多くは現在のA=440ではなく、当時のオリジナル楽器に近い低いピッチで制作されています。音量は小さく現在のオーケストラでは使われませんが、「バロック時代のフルートの名曲を当時の雰囲気のまま吹いてみたい」「フルートのルーツを訪ねてみたい」という方にはおすすめです。多くは手作りで、現在の作者の名前と、当時の作者(兼演奏家)の名前の両方で呼ばれます。

ほとんどは、つげ・グラナディラなどの木製です。高級品として象牙でも作られますが、ワシントン条約などの関係で手に入りにくくなっています。手入れをきちんとしないと割れたり反ったりしやすいので、取り扱いには注意が必要です。

樹脂製の入門用の機種は5万円以下で購入できます。通常の輸入品のトラヴェルソは10万円~40万円くらいが主流です。

購入上の注意

トラヴェルソの現物を見ることは通常難しいのですが、ダクでは常時数本を在庫していますのでぜひご来店ください。ダクの運営する音楽教室「ダ・カーポ」には、トラヴェルソの教室もございますので、プロ演奏家のご意見を参考にしながらご購入いただくことも可能です。また、珍しいモデルをお取り寄せ(輸入)する際には、ダクの担当スタッフにご相談ください。