FOR BIGINNER
クラリネットを始めたい方へ
クラリネット

楽器の特徴

一枚リードの木管楽器の代表的存在です。
出せる音域が大変広く、音域によって音色の変化が大きく、表現の幅も広い楽器です。

低音は豊かで幅広く、 高音は明るく鋭さも表現できるので、ソロの楽器として使われると共に、吹奏楽ではオーケストラのヴァイオリンに当たるパートを受け持ちます。
その魅力的な 音色にモーツァルトやブラームスも魅了され、クラリネットのための名曲を作曲したといわれています。
オーケストラで演奏するには通常のB♭管(写真左)の 他、半音低いA管(写真右)も持ち替えで使われます。
通称エスクラと呼ばれるE♭(ドイツ語でエス)クラリネットはさらに高い音域を受け持ち、多くは持ち替えで使われます。

管体はほとんどグラナディラという黒褐色の木が使われます。
キーは洋白(ニッケル、銅、亜鉛の合金)で作られ、多くは銀メッキに仕上げます。
初心者用には天然木の代わりにABS樹脂を用いたものもあり、マーチング等用に赤、青、白などカラフルな物も作られています。

初心者用のABS樹脂製は10万円以下から、木管では10万円以上になります。

購入上の注意

安いからといってアフターサービスの良くないお店で購入してはいけないのは他の木管楽器と同じです。
クラリネットは最低でも年に一度はパッド(タンポとも いう。音孔をふさぐところ)の調整やキーメカニズムの点検・注油が欠かせません。
消耗部分も定期的に交換する必要があります。
また、木製のクラリネットは 温度や湿度の急激な変化には弱く、冬期の乾燥時に冷たくなった楽器を急に吹きはじめたりすると木部にヒビが入ることがあります。

そのような場合でもリペア技術のしっかりした専門店ダクで購入していれば安心です。