FOR BIGINNER
ホルンを始めたい方へ
ホルン

楽器の特徴

カタツムリのような形で右手をベルの中に入れて演奏する独特なスタイルの金管楽器です。

音色は深遠で柔らかく、フォルテッシモでは荒々しい表現も可能、金管楽器の中で最も広い音域を演奏できる…など、大変魅力あふれる楽器であると同時に、演奏は多少困難を伴うといわれています。
その音色の柔らかさのため、金管楽器でありながら木管5重奏でも使われます。ベルに手を入れて演奏するのは単に楽器を支えるためだけではなく、まだロータリーが発明される以前のホルンで自然倍音だけでは出せない音を、手の操作と唇の加減で出していた時代の名残りで、現在は、音色の微妙な調整や音程の微調整にとても重要な役割を果たしています。

楽譜は基本的にはin F(下第一線のドは実音のFを表す)で書かれますが、ロータリー発明前の作曲家の作品では、曲の調性によってin G とかin E♭などといろいろに記譜されていますので、移調読みが必要になります。オーボエの仲間の木管楽器「イングリッシュホルン」に対して、「フレンチホルン」と呼ばれます。

最も多く使われているのは、写真のようなF管とB♭管を親指ロータリーで切り替えができるフルダブルホルンです。ワンピースのタイプの他に、ベルがネジ式になっていて取り外せ、持ち運びに楽なデタッチャブルベル(ベルカット)もあります。その他B♭シングル、Fシングル、F-B♭セミダブル、トリプル等々ありますが、最初はできればフルダブルホルンを手に入れたいものです。

フルダブルホルンは、安い物でも40万円台以上になります。本格的なモデルでは60万円前後からとなり、初心者にとってやや高価ではあります。

購入上の注意

より専門性の高い楽器だけに在庫の豊富な管楽器の専門店で購入してください。音を作るうえでマウスピース選びも楽器選びと同様大切です。また、購入後もロータリーの動きが悪くなったり、チューニング管が抜けなくなったり、ロータリーのひもが切れたり、ベルが凹んでしまったりといったトラブルが考えられます。そんなときもリペア体制の整った専門店ダクで購入していれば安心です。