FOR BIGINNER
トランペットを始めたい方へ
トランペット

楽器の特徴

金管楽器の代表とも言えるトランペットは、華やかで勇ましく、強く輝かしいといった響きを持っており、曲がクライマックスに達したときには、多く主役を演じます。

ピストンが発明される以前は自然倍音しか出せなかったため、作曲にも制約がありましたが、ピストンやロータリーが発明された後は音域内の全半音が使えるようになりました。ドイツのオーケストラでは多くロータリートランペットが使われ、少し暗く柔らかい響きになりますが、ドイツ曲などの重厚なアンサンブルには向いています。

オーケストラではB♭管(記譜でドの音がB♭)の他ほんのわずか明るい音色を持つC管も一番奏者には標準的に使われます。また、トランペットの音量の幅の大きさや表現力の広さはジャズの楽器としても重要で、ビッグバンドからソロ楽器まで大活躍します。同族楽器にはコルネット・フリューゲルホルン、1オクターブ高いピッコロトランペットなどたくさんの種類があります。

多くは真ちゅうでできていますが、そのうち銅の成分の量が増えるにつれて、イエローブラス、ゴールドブラス、レッドブラスと呼び方が変わります。その表面には変色防止と音色に変化を与える目的で、ラッカー・銀メッキ・金メッキなどの処理が施されます。

初心者用で3万円位から…トランペットは比較的安いモデルでもよいモデルが多いので初心者は助かります。20万円台、30万円台に優れたモデルが多く、長く使うなら最初からそのランクを狙ってはいかがでしょう。同じモデルなら、ラッカー仕上げ、銀メッキ仕上げ、金メッキ仕上げの順に値段が高くなります。

購入上の注意

購入時には、音程のバランスのチェック、音色の良さと均一性、ピストンやチューニング管の動きの良さなどをチェックしましょう。お店に吹ける人が居るときは吹いてもらって音を確認しましょう。購入後もピストンやチューニング管の動きが悪くなったり、凹みを作ったりしがちです。アフターケアの良いダクで購入しましょう。なお、同じ凹みの修理でも場所によって修理代が変わるのをご存じですか?修理の道具が簡単に届くところ、特殊な道具がないと修理箇所に届かないところ、ハンダをはがして楽器を分解しないとなおせないところ、ピストンの動きに影響のあるような場所の凹み…の順に修理の難度が高くなり、通常、修理代も高くなります。