EVENT/CONCERT
2011年10月09日(日)

『from D』コンサートシリーズ 第3回 日高 剛/ホルン 

内容 『from D コンサートシリーズ』第3回は、日高剛氏!チケットは1週間前に完売してしまい、キャンセル待ちをしていただいた方もたくさんいらっしゃいました。(ご案内できなかったお客様、本当に申し訳ございませんでした・・・。)ダクでも初の試みの彫刻を展示したホールは、素敵な空間に包まれ、日高氏の奏でる音楽と一体化して、見て、聴いて、感じることのできた「芸術」の素晴らしさを体感することができました。 プログラムは、初めにビュッセールの「サンテビュールの狩り」で、ホルンの原典である音楽を聴き、ベートーベンのソナタで、次の時代のホルンの音楽を聴く事ができました。(日高氏の解説も絶妙!ベートーベンの演奏後に、ナチュラルホルンのハンド奏法を披露してくださいました!) 休憩中には、片山氏の彫刻に触れる事ができ、皆さま触って空間に生まれた「芸術」を触感でも感じていただきました。 そして、中原氏の委嘱作品「月光のもとで聲を聴く」。タイトルの彫刻を見て作られたこの曲は、中原氏が「月の和音」と呼んでいる和音が使われた美しく響き渡り、聴衆は心を奪われました。
開催日 2011年10月09日(日)
会場 スペースDo(ドゥ)管楽器専門店ダク地下

〒169-0073 東京都新宿区百人町2-8-9(管楽器専門店ダク地下)
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アクセス方法:新大久保駅から徒歩約3分

地図
時間 15時30分開場、16時開演
出演 日高 剛(Hr)、大室 晃子 (Pf)
ダク店頭でチケットを購入する
(お問合せフォームよりご予約いただけます)

プログラム

 ビュッセール「サンテビュールの狩り」
・ ベートーヴェン「ホルン・ソナタ 作品17」 ・ ヒンデミット「ソナタ」
・ 中原達彦「月光のもとで聲を聴く」
・ ホルンとピアノのための 委嘱作品2011
・ ボザ「対話」
・ キルヒナー「3つのポエム」

 

プロフィール

日高 剛

日高 剛 Takeshi Hidaka/ホルン

宮崎市出身。長崎大学経済学部を卒業後、東京芸術大学を経て、'96 年よりオランダ・マーストリヒト音楽院に留学。ヨーロッパ各地にて演奏する。'98 年国家演奏家資格を得て帰国後、2000 年九州交響楽団とモーツァルト・ホルン協奏曲共演。

第17 回日本管打楽器コンクール第3 位(1 位無し)入賞。同年広島交響楽団に入団し、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団を経て、2005 年NHK交響楽団に入団。現在首席代行を務める。活動の範囲はオーケストラに留まらず、ソロや室内楽、ナチュラルホルンを用いた古楽演奏、霧島国際音楽祭や宮崎国際音楽祭にも参加。

2009 年にはドイツ・オストフリースランド夏の音楽祭に招かれ、モーツァルト作曲「協奏交響曲」ソリストを務め、その他ソロや室内楽を演奏。好評を博した。演奏活動のみならず後進の育成にも力を注ぎ、現在、洗足学園音楽大学、国立音楽大学、東京芸術大学において非常勤講師を務める。ホルン・アンサンブル「つの笛集団」メンバーとしても活躍中。

これまでにホルンをE・ペンツェル、W・サンダース、守山光三、山田眞、田原泰徳の各氏に師事。

大室 晃子

大室 晃子 Akiko Omuro/ピアノ

東京生まれ。東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校,東京藝術大学,同大学院修士課程を経て渡独。フライブルク音楽大学,シュトゥットゥガルト音楽表象大学大学院ソリスト課程を首席で修了し,国家演奏家資格を最優秀で取得。シュトゥットゥガルト音楽表象 大学にて在学中よりピアノ科助手として教鞭をとる。また管楽器科の伴奏助手も務めた。

ヨーロッパ各地でのコンクールに入賞し,2007年末に帰国してからは,活発な演奏活動の傍ら、東京芸術大学、上野学園大学においても後進の指導にあたっている。 これまでに,植田克己,岡崎悦子,浜口奈々,ヴィタリ・ベルゾン,ヴォルフガング・ ブローザーの各氏に師事。

片山 博詞

片山 博詞 Hiroshi Katayama/彫刻家

熊本県出身。長崎大学教育学部、上越教育大学芸術コース修士課程修了。

'00年第32回日展、'03年第35回日展にて特選を受賞し無鑑査となる。'04年文化庁主催第38回現代美術選抜展出品。'06年、福岡市美術館にて「片山博詞彫刻展 -祈りの形象 新しい意味を紡ぐ-」(片山博詞彫刻展実行委員会主催)を開催、すべての来場者に触れて鑑賞する彫刻展として話題を呼び、6日間の会期で16,217名が観覧する。'07年第42回昭和会展にて「日動美術財団賞」を受賞。'08年第38回日彫展(国立新美術館)で審査員に就任。

また、美術館や介護施設、老人ホームなどでワークショップを多数開催し、触覚を通した他者との繋がりの可能性を追求している。主な作品収蔵先として、 笠間日動美術館、福岡市博物館、中華人民共和国駐福岡総領事館、九州大學病院をはじめ多くの病院や学校などがある。

中原 達彦

中原 達彦 Tatsuhiko Nakahara/作曲家

1968年長崎市生まれ。福岡教育大学および同大学院を経て、東京芸術大学別科作曲専修を修了。作曲を内山信、川崎絵都夫、尾高惇忠の各氏に師事。ピアノを福田伸光氏に師事。

主な作品:ピアノと管弦楽のための「バラード」(IPSA刊)、ピアノ協奏曲変ホ長調、吹奏楽のための音楽第6番(航空中央音楽隊定期演奏会にて初演)そのほか室内楽、独奏曲も多数。子供のためのお話と音楽「わたしのワンピース」「にじいろのさかな」「ぐりとぐら」他12作品も好評である。編曲では、「ケミストリー・ミーツ・東京フィル」のオーケストラ編曲を担当したほか、二胡の姜建華(ビクター)や,テノールの五郎部俊朗(コロムビア),仲道郁代・祐子姉妹によるピアノデュオ(ビクター)等のCDの編曲も手がけている。

吹奏楽のための編曲は、歌劇ヘンゼルとグレーテルより「祈りとパントマイム」など多数。

イベントフォト

 

彫刻の中での演奏。曲によって彫刻の表情が変わるというお声をいただきました。

 

会場は満席で、皆さんが芸術の素晴らしい空間に引き込まれていきました。

 


【月光のもとで聲を聴く】
中原達彦氏が作曲した委嘱作品。この彫刻のタイトルにもなっており、彫刻を見て作曲をしてくださいました。「月の和音」がとてもキレイでした!

 


演奏後、日高氏、片山氏(彫刻家)、中原氏(作曲家)と、曲についての熱いトーク。皆さんの想いが一つになった素晴らしいコラボレーションでした!

 


素晴らしい空間を共有でき、日高氏、大室氏も笑顔がこぼれました!

 

●彫刻のご紹介


「いのちの樹の下で静坐する」

 


「REQUIEM-哀歌-」

 

 


「拓榴板」

 


「分水嶺」

 


「月光のもとで聲を聴く」

 

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