「ワンダフルファゴット」前田 正志

オーケストラでも室内楽でも、音楽作りをうまく支え、響きに絶妙な味わいを添えてくれる楽器、ファゴット。「縁の下」から聴こえてくるその中低音が、主役になってメロディーを奏でるときの、抗いようのない魅力…作曲家たちも、そのことをよく知っていました。フランスから日本へ、英国からイタリアへ、南米へ。あるときはギターと、あるときはピアノや、フルートとーーいろいろな音色と隣りあい、まろやかに歌うファゴット。前田正志という名奏者ならではの、やさしく親密な音の語らいが続きます。

【曲目】

1.     M.ラヴェル／亡き王女のためのパヴァーヌ
2-4.   萩 京子／三つの悲歌(書き下ろし作品)
5-8.   林 光／ソナチネ風夜曲(遺作)
9-14.  R.V.ウィリアムズ／イギリス民謡による6つの習作
15.    G.ビゼー／間奏曲(歌劇『カルメン』より)
16-19. M.カステルヌオーヴォ=テデスコ／エクローグ
20-21. V.J.シーコラ／2つの瞑想曲
22-23. A.ピアソラ／タンゴ・エチュード第3・4番